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食べ方(摂取方法)

食事回数は肥満にどう影響するのか?

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1.食べる回数で何が変わるの?

「カロリーの合計が同じなら、食事の回数は関係がない」という専門家もおられますが、私は間違いなく「食べるタイミングや回数は影響する」と断言します。

確かに、カロリーや糖質の摂取量の合計が肥満の直接的な原因であるとしたら回数はあまり関係ないのかもしれませんが、私の理論はそれとは違うことは何度も説明している通りです。


私は、"太る" という言葉には2つの意味があると言いましたが、
まず(a)の部分について説明します。(下図)

【関連記事】→「”太る”という言葉の2つの意味」

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基本体重(Base Weight)そのものがアップするのは空腹(厳密には腸内飢餓)のメカニズムですので、分散して食べるほうが太りにくい傾向にあります。

お腹がすいてきたな〜という時に、また胃に食べ物が入ってくるわけですから、胃腸の中には未消化物が残りやすくなる訳です。

なので、”太りたい” という人が1日4回、5回食べることはかえって逆効果です。

また "痩せたい" という人が、カロリーを控えるために昼食を抜いたり、朝食を抜いたりして空腹を我慢し、1日2食になるのも逆効果になる可能性が高いと言えます。


(b)の部分について言うと、
回数に関係なく、「食べると太る」というのは確かかもしれません。

普段ダイエットして空腹を我慢している人は、おやつを食べたりして回数が増えれば一時的に太るかもしれません。それゆえ、また食事を抜いたりして、間違ったダイエットが繰り返されてしまいます。


2.1日何食が一番太るの?

朝食を抜いたりして、1日2食になると太りやすくなる傾向があるというのは上述した通りです。
しかし、1日2食にすると全員が太る訳ではないし、3食・4食にすると全員が痩せる訳ではないです。

回数だけで議論することは無意味です。

飢餓メカニズムの観点から説明すると、食事回数というのは ”食事の間隔” に関わる話であって、それだけで決まる訳ではないのです。

・何を食べるのか?(一番重要な要素)
・どの様に食べるのか?(食べるスピード、噛む回数、水分量)
・回数は同じでも、どのタイミングで食べるのか?

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など、他の要因が関わってきます。

また全く同じ食事を同じ様に食べたとして、人によってその消化のスピード(空腹の度合)は異なります。

【関連記事】→「相対的に少なく食べているとは?」



1日1食で太った友人、1日4食で太った友人

♦私の大学時代のアルバイト先(居酒屋)の仲間は、アルバイト先でのまかない飯だけ(1日1食)で過ごして、高校時代より10キロ近く太りました。

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(まかないは、丼ぶり飯におかず単品、味噌汁とかが多かった)


高校時代はたくさん食べても太れなかったそうです(つまりカロリーの問題でも、糖質の量でも、血糖値でもない)

そしてこれは、世界各地で発生している貧困層での肥満と共通します。

【関連記事】→「豊かだから太るのか、貧困が太るのか?」


私の飢餓メカニズムの観点から言えば、1日1食が一番太るはずです。

私も何度かトライしましたが、栄養の偏りが気になり、いろんな食品を一度に摂ろうとしてしまいます。またストレスが溜まり間食もしてしまったので、私の場合は続きませんでした。


♦また別の友人は、大学受験の浪人時代に1日4〜5食で10キロ以上太ったそうです。高校時代は柔道部に属し、たくさん食べていたのにガリガリだったそうです。

しかし注意して頂きたいのは、4〜5食が太るのではなくて、何を食べていたのか、どの様に食べていたのか、食べるタイミングが問題なのです。

この友人は、勉強しながら手軽に食べれるおにぎりやパン、カップ麺なども1食としてカウントしており、1日の半分以上はこういう食事だったそうです。

おにぎり2個でも1食、カップ麺でも1食、たこ焼きでも1食で、それが大半を占めていたとすると回数を議論することは意味がありません。

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3.回数を増やすことで痩せれる?

何を食べるかが一番重要であって回数だけでは断言はできないけれど、バランスのとれた食事をしていれば、 ”回数を増やす” ことが痩せるための1つの方法であると考えます。

◆この記事は数年前の新聞に出たものですが、
糖尿病の患者にクッキーを食後に食べてもらうよりも、間食で食べてもらう方が血糖値が上がりにくくなった、という実験です。

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(大阪府立大学 今井佐恵子教授とそのグループの研究:産経新聞より)


これはおやつ(間食)での実験ですが、そのクッキーをもう少し重たい、チーズやキノコの油炒め、お肉のソテーでもいい訳です。

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間違って頂きたくないのは、私は血糖値が上がりにくくなるから「痩せる」と言っているのではないのです。(注:血糖値にまつわる病気の改善には有効かも知れません)

空腹をずっと我慢してドカンと食べるよりも、空腹をつくらなく食べることで吸収する力も抑えられ、結果として血糖値が上がりにくくなるのではと考えています。


4.原因と結果が逆になる時がある

例えば、肥満(肥満ぎみ)の人に調査をして
「あなたは毎日何回食べているのですか?」と聞いたとします。

「私は食いしん坊だから、3食以外に軽食を入れると、4回、5回かな〜」
こう答える人が多くいたとしましょう。

その集計結果をもって、『4回、5回食べると太る可能性が高い』とは言えないということです。

その理由は、先程も言ったように
「何を、どの様に、どのタイミングで食べるのか?」という一番大事な要素が抜け落ちています。

回数だけを調査することは無意味です


◆また体が大きくなるにつれて、胃腸も大きくなり、消化する力も強くなって、次の食事まで空腹を我慢しきれなくなる。そしてその結果食べてしまう。

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つまり ”多く食べるから太った” のではなく、体が大きいから多く食べてしまうという逆因果(原因と結果が逆になる現象)が存在します。

体の大きな人達が、”腹ペコだったから、結果として4回食べた” という事実をもって、"痩せている人が4回食事をすれば太るのか?” という議論は、全く意味のない議論と言えるでしょう。

要は、1日4回食べて太ったという人と4回食べて痩せたという人がいたとして、回数だけで考えれば表面的には同じに見えます。

しかし、その人達が ”どんな空腹状態であったのか?”ということが一番大切です。

【関連記事】→「太った後に、過食し運動しなくなった(怠慢になった)」




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