ブログ

太ること(基本事項)

肥満は ”多因子疾患” だろうか?

HOME > ブログ > 腸(小腸)>


20190728150509.png


1.肥満は ”多因子性” だという見解

肥満にはいろんな事が関係すると言われていますが、なぜでしょうか?

私がこのブログで言い続けている「相対性」とも関連する興味深い説明があったので引用します。

20190406202352.jpg


(「The Obesity Code」医学博士:ジェイソン・ファン著)

体重が増える原因は何だろう?
これまで実に様々な説が提唱されてきた。

カロリー / 褒美としての食 / 糖分 / 精製された炭水化物 / 睡眠不足 / 小麦 / ストレス / 食物繊維不足 / 脂肪分 / 遺伝的性質/ 赤身肉/ 貧困 / 裕福さ / 乳製品 / 腸内細菌 / スナック / 子供の頃の肥満

20190728145733.jpg


こうした様々な説が飛び交い、あたかもが互いに両立することなく、肥満の真の原因はたった一つであるかのように争っている。

例えば、最近、巷をにぎわせている「低カロリーダイエット」「糖質制限ダイエット」をめぐる論争では、どちらかが正しければ、もう一方は間違っているだろうと考えられている。

肥満に関する調査のほとんどは、こうした考えに基づいている。

だが、この考え方は間違っている。なぜなら、どの説もいくらかの真実味を含んでいるからだ。

(〜略〜)

おさらいだが、肥満は ”多因子的な疾患” である、ということを理解しないことが、決定的な間違いである。肥満の原因はただひとつではない。

「カロリー」が肥満を招く? 部分的にはそうだ。
「炭水化物」が肥満を招く? 部分的にはそうだ。
「食物繊維」は肥満を予防してくれる? 部分的にはそうだ。
「インスリン抵抗性」が肥満を招く? 部分的にはそうだ。
「糖分」が肥満を招く? 部分的にはそうだ。

これらすべての要因が、いくつかのホルモンの経路に作用することによって体重が増えるのであり、そうしたホルモンのなかで最も重要なのが「インスリン」だ。
(注:この「インスリン」という点については、私の考えと異なる部分です。)

(〜略〜)
私たちに必要なのは、様々な因子がどのように絡み合っているのかを理解するための枠組みであり、仕組みであり、筋の通った理論である。

現在の肥満理論では、「真の原因は ただひとつで、そのほかのものは偽りの原因である」とされることがほとんどだ。結果として、議論が果てしなく続く。

「カロリーを摂り過ぎると肥満になる」
「いや、炭水化物を摂り過ぎるから肥満になるのだ」
「いやいや、原因は飽和脂肪酸の摂り過ぎだ」
「 赤肉の食べ過ぎだろう」
「いいや、加工食品の食べ過ぎだ」
「違うね、高脂肪の乳製品が原因だ」
「いや、小麦の摂り過ぎだ」
「いやいや、糖分の摂り過ぎだ」
「いや、外食がいけないんじゃないか」

・・・こうして、議論は尽きない。

どの主張も、部分的には正しいのだから。 それぞれのダイエットは、別々の側面から肥満の解消に取り組んでいるだけで、どのダイエットにも効果はある。

だが、どれも「肥満全体」に対する対処法ではないために長くは効果が続かないことに注意しよう。肥満が ”多因子性” のものであることを理解しないままでは、互いに非難しているだけで終わってしまう。
(引用以上)

著者の視点は非常にすばらしいと思う。
なぜなら、そういう多面的に考えられる人がいないから・・・。

しかし、私が言いたいのは、
「肥満は多因子性疾患ではない」ということだ。

確かに目に見える部分では、多くの要因(遺伝要因、環境要因)が複雑に絡み合って、何が正しいのか分からなくなることもあるだろう。

例えば、「あの人の方が食べてるのに、なぜ私より痩せているの?」
「なぜ、こんなに空腹を我慢しているのに体重増えるの?」・・・など

それらを、他の要因(遺伝、代謝)などのせいにするのは良くない。

肥満は、『腸の』部分に目をむけると、原因はかなり特定できると考えている。


2.肥満はいろんな条件が重なって起こる

これまでのダイエット研究では、カロリーが太るのか、それとも糖質?、脂質? 血糖値? 運動不足? などの比較研究ばかりがされていて、それでは、根本的な解決には至らないと思うのです。

20190728145733.png


彼らがやっている実験は、図の(b)の部分だ。
カロリーを減らしたり、脂質、炭水化物を減らしたり、又は運動を取り入れたりしてどれが一番痩せるのかを調べている。

もちろん個人差はあれ、消費するエネルギーが摂取を上回れば、痩せるだろう。

しかし、それは著者が言われるように、根本的な対処法ではないためにリバウンドはつきものという訳です。(肥満の根本原因は「基本体重」の部分が高くなっていることであり、それを下げることが必要になる)


【関連記事】
「絶対量ではなく相対性の意味」

「なぜ、ダイエット(食事制限と運動)は失敗に終わりやすいのか?」


一方、このブログで何度も言っていることですが、

朝食・昼食を抜くと太りやすい / 夕食が遅くなると太りやすい / 精製された炭水化物を食べると太りやすい / ジャンクフードが太りやすい / 野菜などバランスを欠いた食事が太りやすいー
というのは、上図の(a)の部分に関連することです。
(”炭水化物を減らして、脂質を増やすと痩せた”というのも (a)の部分に関することです)


【関連記事】→「偏食と不規則な生活が腸内飢餓をつくる(3要素+1)」


私の言う、「腸内飢餓」の原因となるもので、基本体重をアップさせるものです。

私が言いたいのは、一つ一つの事柄は肥満の直接的な『原因』ではなく、腸内飢餓に影響を与える『条件』であると考えます。

20190728145733_1.png


それらいくつかの条件が組み合わさって起こるのであり、(目では見えないけども)6メートル以上もあると言われる『腸(小腸)』全体の部分においては、かなりの割合でピンポイントで決まると言えます。



 HOMEに戻る


 記事一覧に戻る