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太ること(基本事項)

なぜ昔より、現代食のほうが飢餓状態をもたらすのか?

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1.この50年で私達の食事はどのように変わったのか?

50年前と言えば、万博のあった1970年(昭和45年)、ちょうど私が生まれた頃です。高度成長の真っただ中だったと思うけど、食卓の風景はかなり違った気がする。

私の家は大阪(高槻)の山間部で農家(シイタケ栽培、米)だった。
ニワトリも20羽ほど飼っていた。

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食卓には必ずと言っていいほど、ご飯に味噌汁、漬物があり、野菜の煮物や魚か肉が食卓にはのぼっていた。
朝も家族がそろってしっかり食事をしていた記憶がある。

パンももちろん食べたけど、うちは父が力仕事だったから、ご飯は毎朝あったな〜。


食事風景が大きく変化した1970年代

私達の食事が徐々に変化していったのは、1970年以降だと思うんだ。

私はあまり連れて行ってもらった事はないけど、
マクドナルド(1971年〜)
ケンタッキー(1970年〜)などのファーストフード店

ファミリーレストラン(すかいらーく1号店:1970年)
牛丼チェーンが次々と出店。

セブンイレブン1号店(1974年)、その後コンビニエンスストアが全国に増えた。
カップ麺などのインスタント食品や冷凍食品が増加していった。

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給食のパンに慣れた私達は、アメリカの思惑通り、ご飯よりもやパンなどの小麦を好むようになり、骨のある魚よりも肉や加工食品を食べるようになった。

野菜は柔らかく処理され、
肉や魚も、ミンチやすり身などに加工され食べやすく消化よくなった。
固いものよりも、柔らかい物を好むようになり、昔は定番であった、煮しめ、ヒジキや、金平、おからなども昔より食べなくなった。

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生活スタイルもデスクワークが増え、夜型の生活、朝食も食べない人が増えた。
おそらく世間で肥満が増えていったのは、この頃からではないだろうか?

(成人における肥満者(BMI25 以上)の割合は、男性では昭和 55(1980)年以降増加傾向にあり現在3割に達しており、女性では2割前後で推移してきた
[厚生労働省資料より])

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カロリーが増えたことが肥満の要因だと指摘する人もいたが、カロリーを減らしてもダイエットは中々成功しないのである。(今では、100キロ級の女性を街中で見ることも珍しくなくなった。)

それよりも私の理論との関連で言わせてもらえば、現代の食事は、繊維質に乏しく、肉と炭水化物中心の食べ物など、組合せによれば、容易に腸内飢餓状態を作り出せるのである。


特に、
(1)完全な2食で炭水化物の比率が多くなる食事 
(2)朝・昼は質素で、夜で繊維質や栄養の帳尻を合わす食べ方(私は逆三角形型の食事と呼んでいるが)


の場合、腸の中ですべて消化された状態ができやすいのだ。

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2.豊かな農耕時代に太らず、配給制下で太ったピマ族

同じような状況を説明するのに、配給制化で肥満が増えたピマ族を引き合いに出したい。引用するのは2回目であるが、この部分は非常に重要で、肥満・糖尿病すべての解決のキーとなるだろう。

(参考文献:「人はなぜ太るのか?」ゲーリートーベス著)

ピマ族というアリゾナに住む、アメリカ先住民を考えてみよう。
ピマ族は1850年代を通じて極めて成功した狩猟者・農民であった。
彼らは罠を仕掛けて獲物を捕まえたりすることに熟練していた。


また彼らは、近くを流れるギラ川の魚や貝を食べ、畑ではトウモロコシ、豆、麦、フルーツなども育て、家畜も飼育していた。(略)

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しかし1870年までにその地は他の移住者に荒らされ、ピマ族は彼らが言う「飢餓の時代」を生きるようになった。毎日の暮らしは政府の配給に頼っていた。1901〜05年に、この地を訪れた人類学者は、ピマ族が(特に女性)いかに太っていたかについて述べた。

この観察において注目すべきところは、当時、ピマ族が最も豊かな米国先住民族の一つから、最も貧しい民族の一つになったばかりだったということだ。何がピマ族を太らせたにせよ、豊かさとは何の関係もなく、むしろその逆であったように思われる。
(略)

なぜ彼らは、豊かな狩猟・農耕時代に太らず、配給になってから太ったのか?

おそらく答えは、摂取した食べ物の種類、つまり量よりも質に問題がある。
(略)

1900年のピマ族の食事は、その1世紀後に私達の多くが食べているものと非常に似ていたが、それは量的にでなく、質的にであった。
(以上)


【関連記事】→「豊だから太るのか、貧困が太るのか?」


3.歴史上で新しいものほど不自然

(参考文献:「人はなぜ太るのか?」ゲーリートーベス著)
「肉を食べるべきか、それとも野菜か?」からの引用である。

ある食べ物が人間の食事の一部である期間が長いほど、それはおそらく有益で害が少ない(私たちはその食べ物に適応している)ということである。
そして、もしある食べ物が人間の歴史において新しいものであるか、最近になって大量に摂取するようになった場合、適応する十分な時間がなかった可能性が高く、それは害になる。

(略)
ここでの疑問は「私達がおそらく遺伝的に適応している状態とは何か?」ということである。(略)

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事実上、私達の遺伝子は、農業を1万2千年前に始める以前に、私達の祖先が採取・狩猟生活者として生きていた250万年の間に作られた。
(以上)


著者は、肉や肉の脂身を食べるのは、炭水化物よりも遺伝的に適合しているのではないか?という趣旨でこの文章を書かれた。


■私は飢餓メカニズムを説明するために、この一節を引用させてもらいます。

もし神様が、人々が食べ物にありつけない時のために「体脂肪を蓄えれる」ように遺伝子の設計図を書かれたとしよう(そう考える方が理にかなっている)。

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食べ物がすべて消化された状態を『食べ物のない状態』(飢餓状態)と考えるなら、イノシシの肉や木の実、根菜、精白されてない穀物などを食べていた狩猟時代・農耕時代は、丸一日食事にありつけなくても腸の内部は完全な飢餓状態にはならない(腸が6〜7mと長い為)のに対し、

現代のような食事(精白された小麦・米などの炭水化物や、消化の良い肉・魚などのたんぱく源)は、わずか半日でも組合せによっては飢餓状態になる場合がある。

すべて判断しているのは、第2の脳と言われる「腸」(おそらく小腸)であり、腸の中では、「昔よりも現代の方が食べ物がない」状態と認識される場合があるということである。



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