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太ること(基本事項)

なぜ昔より、現代食のほうが飢餓状態をもたらすのか?

1.この50年で私達の食事はどのように変わったのか?

50年前と言えば、万博のあった1970年(昭和45年)、ちょうど私が生まれた頃です。高度成長の真っただ中だったと思うけど、食卓の風景はかなり違った気がする。

私の家は大阪(高槻)の山間部で農家(シイタケ栽培、米)だった。
ニワトリも20羽ほど飼っていた。
食卓には必ずと言っていいほど、ご飯に味噌汁、漬物があり、野菜の煮物や魚か肉が食卓にはのぼっていた。
朝も家族がそろってしっかり食事をしていた記憶がある。
パンももちろん食べたけど、うちは父が力仕事だったから、ご飯は毎朝あったな〜。

食事風景が大きく変化した1970年代

私達の食事が徐々に変化していったのは、1970年以降だと思うんだ。
私はあまり連れて行ってもらった事はないけど、
マクドナルド(1971年~)
ケンタッキー(1970年~)などのファーストフード店
ファミリーレストラン(すかいらーく1号店:1970年)
牛丼チェーンが次々と出店。
セブンイレブン1号店(1974年)、その後コンビニエンスストアが全国に増えた。

カップ麺などのインスタント食品や冷凍食品が増加していった。
給食のパンに慣れた私達は、アメリカの思惑通り、ご飯よりもやパンなどの小麦を好むようになり、骨のある魚よりも肉や加工食品を食べるようになった。
野菜は柔らかく処理され、肉や魚も、ミンチやすり身などに加工され食べやすく消化よくなった。
固いものよりも、柔らかい物を好むようになり、昔は定番であった、煮しめ、ヒジキや、金平、おからなども昔より食べなくなった。
生活スタイルもデスクワークが増え、夜型の生活、朝食も食べない人が増えた。
おそらく世間で肥満が増えていったのは、この頃からではないだろうか?

[厚生労働省資料より]

(成人における肥満者(BMI25 以上)の割合は、男性では昭和 55(1980)年以降増加傾向にあり現在3割に達しており、女性では2割前後で推移してきた。
カロリーが増えたことが肥満の要因だと指摘する人もいたが、カロリーを減らしてもダイエットは中々成功しないのである。(今では、100キロ級の女性を街中で見ることも珍しくなくなった。)
それよりも私の理論との関連で言わせてもらえば、現代の食事は、繊維質に乏しく、肉と炭水化物中心の食べ物など、組合せによれば、容易に腸内飢餓状態を作り出せるのである。

特に、
(1)完全な2食で炭水化物の比率が多くなる食事 
(2)朝・昼は質素で、夜で繊維質や栄養の帳尻を合わす食べ方(私は逆三角形型の食事と呼んでいるが)の場合、腸の中ですべて消化された状態ができやすいのだ。

2.豊かな農耕時代に太らず、配給制下で太ったピマ族

同じような状況を説明するのに、配給制化で肥満が増えたピマ族を引き合いに出したい。引用するのは2回目であるが、この部分は非常に重要で、肥満・糖尿病すべての解決のキーとなるだろう。
(参考文献:「人はなぜ太るのか?」ゲーリートーベス著)

ピマ族というアリゾナに住む、アメリカ先住民を考えてみよう。
ピマ族は1850年代を通じて極めて成功した狩猟者・農民であった。
彼らは罠を仕掛けて獲物を捕まえたりすることに熟練していた。
また彼らは、近くを流れるギラ川の魚や貝を食べ、畑ではトウモロコシ、豆、麦、フルーツなども育て、家畜も飼育していた。(略)

しかし1870年までにその地は他の移住者に荒らされ、ピマ族は彼らが言う「飢餓の時代」を生きるようになった。毎日の暮らしは政府の配給に頼っていた。1901~05年に、この地を訪れた人類学者は、ピマ族が(特に女性)いかに太っていたかについて述べた。
この観察において注目すべきところは、当時、ピマ族が最も豊かな米国先住民族の一つから、最も貧しい民族の一つになったばかりだったということだ。何がピマ族を太らせたにせよ、豊かさとは何の関係もなく、むしろその逆であったように思われる。(略)

なぜ彼らは、豊かな狩猟・農耕時代に太らず、配給になってから太ったのか?
おそらく答えは、摂取した食べ物の種類、つまり量よりも質に問題がある。(略)

1900年のピマ族の食事は、その1世紀後に私達の多くが食べているものと非常に似ていたが、それは量的にでなく、質的にであった。(以上)

【関連記事】→「豊だから太るのか、貧困が太るのか?」

3.歴史上で新しいものほど不自然

(参考文献:「人はなぜ太るのか?」ゲーリートーベス著)
「肉を食べるべきか、それとも野菜か?」からの引用である。
ある食べ物が人間の食事の一部である期間が長いほど、それはおそらく有益で害が少ない(私たちはその食べ物に適応している)ということである。
そして、もしある食べ物が人間の歴史において新しいものであるか、最近になって大量に摂取するようになった場合、適応する十分な時間がなかった可能性が高く、それは害になる。(略)

ここでの疑問は「私達がおそらく遺伝的に適応している状態とは何か?」ということである。(略)

事実上、私達の遺伝子は、農業を1万2千年前に始める以前に、私達の祖先が採取・狩猟生活者として生きていた250万年の間に作られた。(以上)

著者は、肉や肉の脂身を食べるのは、炭水化物よりも遺伝的に適合しているのではないか?という趣旨でこの文章を書かれた。

■私は飢餓メカニズムを説明するために、この一節を引用させてもらいます。

もし神様が、人々が食べ物にありつけない時のために「体脂肪を蓄えれる」ように遺伝子の設計図を書かれたとしよう(そう考える方が理にかなっている)。

食べ物がすべて消化された状態を『食べ物のない状態』(飢餓状態)と考えるなら、イノシシの肉や木の実、根菜、精白されてない穀物などを食べていた狩猟時代・農耕時代は、丸一日食事にありつけなくても腸の内部は完全な飢餓状態にはならない(腸が6~7mと長い為)のに対し、現代のような食事(精白された小麦・米などの炭水化物や、消化の良い肉・魚などのたんぱく源)は、わずか半日でも組合せによっては飢餓状態になる場合がある。

すべて判断しているのは、第2の脳と言われる「腸」(おそらく小腸)であり、腸の中では、「昔よりも現代の方が食べ物がない」状態と認識される場合があるということである。

肥満は ”多因子疾患” だろうか?

1.肥満は ”多因子性” だという見解

肥満にはいろんな事が関係すると言われていますが、なぜでしょうか?
私がこのブログで言い続けている「相対性」とも関連する興味深い説明があったので引用します。

(「The Obesity Code」医学博士:ジェイソン・ファン著)
体重が増える原因は何だろう?
これまで実に様々な説が提唱されてきた。

カロリー / 褒美としての食 / 糖分 / 精製された炭水化物 / 睡眠不足 / 小麦 / ストレス / 食物繊維不足 / 脂肪分 / 遺伝的性質/ 赤身肉/ 貧困 / 裕福さ / 乳製品 / 腸内細菌 / スナック / 子供の頃の肥満

こうした様々な説が飛び交い、あたかもが互いに両立することなく、肥満の真の原因はたった一つであるかのように争っている。
例えば、最近、巷をにぎわせている「低カロリーダイエット」と「糖質制限ダイエット」をめぐる論争では、どちらかが正しければ、もう一方は間違っているだろうと考えられている。
肥満に関する調査のほとんどは、こうした考えに基づいている。
だが、この考え方は間違っている。なぜなら、どの説もいくらかの真実味を含んでいるからだ。(~略~)

おさらいだが、肥満は ”多因子的な疾患” である、ということを理解しないことが、決定的な間違いである。肥満の原因はただひとつではない。

「カロリー」が肥満を招く? 部分的にはそうだ。

「炭水化物」が肥満を招く? 部分的にはそうだ。

「食物繊維」は肥満を予防してくれる? 部分的にはそうだ。

「インスリン抵抗性」が肥満を招く? 部分的にはそうだ。

「糖分」が肥満を招く? 部分的にはそうだ。

これらすべての要因が、いくつかのホルモンの経路に作用することによって体重が増えるのであり、そうしたホルモンのなかで最も重要なのが「インスリン」だ。
(注:この「インスリン」という点については、私の考えと異なる部分です。)(~略~)

私たちに必要なのは、様々な因子がどのように絡み合っているのかを理解するための枠組みであり、仕組みであり、筋の通った理論である。
現在の肥満理論では、「真の原因は ただひとつで、そのほかのものは偽りの原因である」とされることがほとんどだ。結果として、議論が果てしなく続く。

「カロリーを摂り過ぎると肥満になる」

「いや、炭水化物を摂り過ぎるから肥満になるのだ」

「いやいや、原因は飽和脂肪酸の摂り過ぎだ」

「 赤肉の食べ過ぎだろう」

「いいや、加工食品の食べ過ぎだ」

「違うね、高脂肪の乳製品が原因だ」

「いや、小麦の摂り過ぎだ」

「いやいや、糖分の摂り過ぎだ」

「いや、外食がいけないんじゃないか」

・・・こうして、議論は尽きない。

どの主張も、部分的には正しいのだから。 それぞれのダイエットは、別々の側面から肥満の解消に取り組んでいるだけで、どのダイエットにも効果はある。

だが、どれも「肥満全体」に対する対処法ではないために長くは効果が続かないことに注意しよう。肥満が ”多因子性” のものであることを理解しないままでは、互いに非難しているだけで終わってしまう。(引用以上)

著者の視点は非常にすばらしいと思う。
なぜなら、そういう多面的に考えられる人がいないから・・・。

しかし、私が言いたいのは、
「肥満は多因子性疾患ではない」ということだ。

確かに目に見える部分では、多くの要因(遺伝要因、環境要因)が複雑に絡み合って、何が正しいのか分からなくなることもあるだろう。

例えば、「あの人の方が食べてるのに、なぜ私より痩せているの?」「なぜ、こんなに空腹を我慢しているのに体重増えるの?」・・・など

それらを、他の要因(遺伝、代謝)などのせいにするのは良くない。

肥満は、『腸の』部分に目をむけると、原因はかなり特定できると考えている。

2.肥満はいろんな条件が重なって起こる

これまでのダイエット研究では、カロリーが太るのか、それとも糖質?、脂質? 血糖値? 運動不足? などの比較研究ばかりがされていて、それでは、根本的な解決には至らないと思うのです。
彼らがやっている実験は、図の(b)の部分だ。

カロリーを減らしたり、脂質、炭水化物を減らしたり、又は運動を取り入れたりしてどれが一番痩せるのかを研究している。

もちろん個人差はあれ、消費するエネルギーが摂取を上回れば、痩せるだろう。

しかし、それは著者が言われるように、根本的な対処法ではないためにリバウンドはつきものという訳です。(肥満の根本原因は「基本体重」の部分が高くなっていることであり、それを下げることが必要になる)

【関連記事】

「絶対量ではなく相対性の意味」

「なぜ、ダイエット(食事制限と運動)は失敗に終わりやすいのか?」

一方、このブログで何度も言っていることですが、

朝食・昼食を抜くと太りやすい / 夕食が遅くなると太りやすい / 精製された炭水化物を食べると太りやすい / ジャンクフードが太りやすい / 野菜などバランスを欠いた食事が太りやすいー

というのは、上図の(a)の部分に関連することです。

(”炭水化物を減らして、脂質を増やすと痩せた”というのも (a)の部分に関することです)

【関連記事】

「偏食と不規則な生活が腸内飢餓をつくる(3要素+1)」

私の言う、「腸内飢餓」の原因となるもので、基本体重をアップさせるものです。

私が言いたいのは、一つ一つの事柄は肥満の直接的な『原因』ではなく、腸内飢餓に影響を与える『条件』であると考えます。

それらいくつかの条件が組み合わさって起こるのであり、(目では見えないけども)6メートル以上もあると言われる『腸(小腸)』全体の部分においては、かなりの割合でピンポイントで決まると言えます。

”カロリーの摂り過ぎが太る” から視点を変えると

1.そもそも、人は何故太るのか?

最もシンプルに考えるなら、体脂肪は ”飢えに対する蓄え” のメカニズムと考えることはできないでしょうか?
私達の祖先は貧しい時代を生き抜き、食糧がない時も何とかして生き抜いてこなければいけなかった。
その中で、今度いつ食糧にありつけるか分からない。
食べた時に余分な栄養は蓄えようとするのが、体の正当なメカニズムであるはずです。
しかし、この考えははるか昔に研究者から否定された意見らしい・・・。
何故かと言うと、”太っている人はよく食べる” からだ。
"いかにも太っていて、よく食べて、運動しない" 典型的な肥満タイプを想像すれば、”飢えに対する蓄え” だとは誰も思わないのも当然かもしれない。

【関連記事】
「太った後に、過食し運動しなくなった」

しかし私はこのブログ全体を通して、なぜ体脂肪が ”飢えに対する蓄え” なのかということを『腸の飢餓メカニズム』・『相対性』という言葉で説明したい。
【関連記事】
「私の言う”(腸内)飢餓”の定義」

2.心理的盲点(スコトーマ)

まずは脳のメカニズムについて少し説明します。
(参考文献:苫米地 英人著「立ち読みしなさい!」)
脳は意識したものだけに、アクセスするというアンテナをもっています。(RAS:ラス)
「引き寄せの法則」なども、このRASの1つの説明方法です。
ベンツ車が欲しいな~と思っていると、街中を走るベンツ車がやたらと目につきます。
「目の調子が悪いな~いい病院ないかな?」と思っていると、今まで意識しなかった”眼科”の看板がやたらと目につきます。
すべての情報にアクセスしていると脳がパンクしてしまうので、「あなたが欲しい」と思っている情報のみを拾おうとする脳のメカニズムです。

しかしこのRASには弱点があって、重要だと思う情報を受信してくれるということは、それ以外の情報にフィルターをかけ遮断しているということです。
つまり、1つの情報に集中しすぎると他の情報が見えなくなってしまうスコトーマが発生してしまいます。
スコトーマとは、「心理的盲点」のことで、見えているのに気付けない状態のことです。
※白のチームの動きをよく見て、白のチームがパスを何回するか数えてみて下さいね。


3.視点を変えると見えてくるもの

つまり、「カロリーが太る」「食べ過ぎが太る」「脂質が太る」という固定観念があると、食べた行為のみに目が行きがちです。
つまり、これでは他の視点がスコトーマとなって見えてこないということなんです。
体についてしまった体脂肪は、”飢えに対する蓄え” であると考えると、太ってしまった人がより多く空腹を我慢しているという影の部分が見えてくるはずなのです。

■例えば、”夜遅くに食べるようになって太った”という人は、昼食後から夜の9時、10時まで空腹を我慢しているかもしれない。
■”ストレスでやけ食いして太った”という前に、ストレスで食べれなかった時はありませんか?
■子供の残した朝食を無理して食べたからと言って、昼食を抜いたり、おにぎりや簡単なもので済ませていませんか?
■普段、ダイエットで空腹を我慢していることにフォーカスしないで、たまに食べたケーキで「太っちゃう・・・」というのはおかしな話です。
■「若い時は食べても太らなかったのに・・・」という人に限って、今は食事制限したり、軽い食事で済まし空腹でも我慢しているわけです。

■お酒を飲む機会が増えて太ったという人は、少ない小遣いの中で昼食を軽く済ませたり、朝食も抜いたりする人がいる訳です。
■産後に太るというのも、子供を産むという凄いハードなことをしているのに、気持悪くて食べれない時がある訳でしょ~(私は男性なのでわかりませんが・・・)
一度、太ってしまった人は ”空腹(厳密には腸内飢餓状態)が太る原因だ” という視点で見てください。
そうすれば違うものが見えてくるはずです。

人も植物も反発する力(逆に働く力)が大きい

1.反発する力の例

人も植物も順応性というよりは反発する力(逆に働く力)が大きい。
何が関係あるの?と思われるかも知れませんが、最後までお読み頂けると幸いです・・・
”少ししかなければ、摂り込もうとする力が強く働き、豊潤にあれば、摂り込もうとする力は弱まる。”

(1)稲を栽培するときに、1週間ほど水も肥料も与えないで土がヒビ割れするくらいまでほっておくんです。

「中(なか)干し」と言うんですが、これによって根が地中深くに伸びて、稲穂ができても稲が倒れにくくなるんですね。

根が栄養を摂ろうとして地中深くまで伸びるんです。

(2)フランスで栽培するワイン用の葡萄、実は肥沃な土地よりも痩せた土地の方がいい葡萄ができるんです。

肥沃な土地では根が深く伸びないから、味に深みがでない。

痩せた土地の葡萄は地中深くに根が伸びるために、いろんな断層を超えて味に深みがでるんです。

(3)芝生は適度に踏んだほうがいい芝生ができる。

人間も適度に苦労を味わったほうが本当の有難味が分かり立派な人として成長していける。

(4)筋肉に負荷をかけると筋肉は太くなり、使わなければ筋力も低下する。(エネルギーを出せば返ってくる)

(5)「この商品は限定10個ですよ」と言われると、並んでも欲しいと思うが、いくらでも商品があれば、別に欲しいとも思わない。

(6)ありふれた情報はいらないが、誰も知らないとっておきの情報なら欲しい。

2.人が太るのも飢餓に対する反発と言える

太るメカニズムも実は同じで、身体についてしまった脂肪(筋肉)はたくさん食べれば⇒太る という順応タイプではなく、飢餓に対して蓄えようとする反発する力がまず必要です。
栄養やカロリーはもちろん必要ですが、植物における肥料と同じでその後の話です。
つまり、太ってしまったという人は、身体からは飢餓状態にあると判定され、栄養がきたときに蓄えれる(摂り込める)身体になっているということです。

何をもって飢餓と判定されているのか?」というのが実は重要で、

(1)食べる量が少なくても、4~5時間おきに食べ、繊維質の野菜や乳製品・脂肪など

未消化のものが残る状態=食べ物がある⇒(つまり飢餓ではない)

(2)たくさん食べても、炭水化物に偏って10~12時間近く食べないで

すべて消化され空腹の状態=食べ物がない⇒(つまり飢餓状態)

と判断される。(3要素+1)

すべては、7~8mあると言われる腸(小腸)全体で判定されていることであり、「炭水化物を多く食べて太った」と感じる人が多いのはその為です。

詳しくは『私の言う、”(腸内)飢餓”の定義』をお読みください。

”太る” という言葉の2つの意味

先ず、この記事を読む前に「一番優先されているのは現状維持」  をお読みください。

1.混同して使われていることが問題

私が初めて定義させて頂きます。
普段なにげなく使われている『太る』という言葉には、2つの意味があります。
混同して使われているために、いろんな誤解が生じていると感じました。
例えば・・・
「カロリーをたくさん摂れば太る」し
「ダイエットして食事制限してもリバウンドして前より太ってしまう・・・」 というようなことです・・・。
私は激痩せした時に気付いたのですが、
これが理解されていないために間違った情報が氾濫し、大半の人が間違ったダイエットをしている。
そして、これが理解してもらえれば、『食べても太らない』という人の理由もわかるはずです。

2.現状維持の基点に戻る場合(A)

まず1つ目は、
現状維持メカニズムによる、基本体重(Base Weight)に戻ろうとする場合の『太る』です。
太っている(太り気味)人の多くは、太りたくないという理由から摂取カロリーを抑えたり、運動したり(要はカロリーコントロール)して体重を抑えています。
その場合、体は基本体重に戻ろうするので、当たり前ですが食べると太ります。
「ケーキ食べたら(間食したら)太る・・・」
「脂っこいもの食べたら太ってしまう・・・」
「沢山食べると太る・・・」 と言われますが、ほとんどはこちらの意味です。
「私、食べたらすぐ太る体質やから~」
という女性をよくお見かけしますが、現状維持による戻ろうとする機能が働いている
(ミニダイエット ⇔ ミニリバウンドを繰り返している)だけです・・・

■俳優の渡辺徹さんは、元々は太っておられたらしいですが、”太陽に吠えろ” でデビューされた時はダイエットして70キロ台だったようです。
しかし、結婚される頃(26才)には我慢しきれずガッツリ食べたら、130キロまでに太られたそうです。(ダイエットをするたびに最高体重が更新したとも言われています➡これは後で説明します)

その後も奥様の手料理で一時はマイナス40キロのダイエットに成功したものの、
「90キロ➡120キロ➡85キロ➡95キロ➡83キロ➡101キロ」
というようにダイエットとリバウンドを繰り返されてたというのは有名です~
この場合の『太る』は現状に戻ろうとするメカニズムですから、糖質やお肉、脂肪など食べたら食べるだけ太ります。
(ビーカーに例えると、同じビーカーの中で水の増減を繰り返しているだけ・・・)

3.現状維持の基点がアップする場合(B)

これに対して、2つめの 『太る』 というのは、現状維持の基点自体が上がっていく場合です。
食べる量は全然増えてない(むしろ若い頃より我慢している)のに、この1年で3キロ太った・・・
この3年で10キロ太った・・・というように最高体重が更新していく場合です。
これらは食べる量やカロリー量により規定されるのではなくて、
どちらかと言えば ”空腹” (厳密には私は『腸内飢餓』と定義しました)のメカニズムによります。

【関連記事】
「私の言う、”(腸内)飢餓”の定義」

例えば、これまで体重60キロの人がこの1年で63キロになったとします。
この場合、基本体重(BW)が60➡63キロになったということで、あなたの現状維持となる基準ライン自体が上昇したということです。
ダイエットしたけど、リバウンドして元の体重まで戻るのは現状維持メカニズム(A)ですが、元の体重より増えてしまうのはこちらの(B)のメカニズムです。
それはダイエットをしている時に飢餓状態が生まれてしまうためです。
一般的には「代謝が低下しているときに食べるからより体重がアップするんだ」と言われていますが、これに反論する記事はいずれ書くつもりです。
(注)とりあえずは、私の実際に起こったことや激太りした知人などを見て、私の理論に間違いはないと思ったので記事にしました。
もし研究機関とタイアップできれば証明する方法は持っています。

■極論すれば、お相撲さんが太るのは(B)の腸内飢餓メカニズムと(A)のミックスであり、見た目には食べて太っていくように見えますが、ダイエットしたけど逆に太ってしまった人とメカニズム的には同じです。
これについては別の機会に説明したいと思います。

一番優先されているのは現状維持

1.人それぞれに現状維持的な機能がある

まず話を進めていくうえで一番大切なことをお話しますね~。
人にはそれぞれ、その時点での現状維持的な機能が働いているという仮定です。
この現状維持こそ、すべての前提にあるものであると認識しています。

例えば、3人の女性がいて、(身長は便宜上、全員160cmとします)

(Aさん)48キロ・食べても太れない体質
(Bさん)57キロ・たくさん食べると60キロまで太ってしまう
(Cさん)85キロ・たくさん食べると90キロまで太ってしまう
とします。

1年中を通して忙しい時は少し痩せたり、また食べれば少し太ったり・・・を繰り返しているけど、
細かなカロリー計算などしなくても、人の体型ってそれほど変わらないものです。
太っている人は太っているし、痩せている人は痩せている。
結局、お正月のように3~5日ゆっくりして、たくさん食べれば戻ってしまう体重を『基本体重』(BW:base weightの略)としました。
それ以上の体重には中々増えないけど、その体重には結局戻ってしまうという体重です。
この例の場合、
Aさんの基本体重(BW)は48キロ、Bさんは60キロ、Cさんは90キロということになり、その体重に戻るように現状維持の機能が働いいているということになります。
ですから、3人を食べる量(カロリー摂取量)やカロリー消費量だけで規定するのには無理があり、Aさんが毎日100kcalオーバーの食事を何か月~何年も繰り返せば、それが蓄積され脂肪となり、やがて50➡60➡70キロとなるというのは間違いです。(なる場合もありますがまたそれは別の理由で・・・)
一般的に、太っている(太り気味の)人は糖質やカロリー制限して生活していることが多いため、普段の体重は基本体重より低く、痩せている人は普段からカロリー制限などしていないので、基本体重と普段の体重が近いと言えます。
その為、痩せているAさんは食べても体重は増えないのに対し、Bさん、Cさんは食べるとすぐに太ってしまう・・・ということがあります。

【関連記事】
「”太る”という言葉の2つの意味」

▽私の好きなボクサーである長谷川穂積選手。
(第26代WBC世界バンタム級王者として10度防衛、第42代WBC世界フェザー級王者)
バンタム級は体重のリミットが53.5キロ。身体が成長するにつれ減量も過酷になり、防衛戦では1か月前後で10キロ以上の減量をしなければいけなかったそうです。
しかし試合が終わり食べると、わずか数日で10キロ戻ると言われていました。
それくらい戻るスピードは早いんだなと思います。
今まで、ダイエットされてきた方なら少しは思い当たる節があるのではないでしょうか?

2.何が現状維持を決定づけているのか

潜在意識や脳科学を勉強されてきた方なら、年収やあなたの職場での地位なども脳の安定化志向によって決まるということはご存知かと思います。
いくらあなたの意識(顕在意識)で変えようとしても、それは1%前後で、実際あなたを動かしているのは無意識(潜在意識)によるところが大きいと言われています。
脳はあなたの今の状態(収入や地位、環境)を心地よいと感じ変化を拒むため、人はなかなか自分を変えることができないのです。
この場合(体重)の現状維持についても脳や潜在意識と絡めて同一に扱う方がおられますが、それは違います。
ダイエットしようと思うけど ”すぐ食べてしまう” というのは脳のメカニズムですが、この場合の現状維持を決定付けているのは取込み率(=吸収力)。
つまり第2の脳と言われる小腸であるというのが私の経験による結論です。
それについても別の機会にお話したいと思います。

 

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■今回の記事はこちら。↓↓ 「寝たきりなのに、食べても痩せるのは?(病院・介護編)」 https://www.futoraba.com/blog/162.html 「ほとんど動いいていないからカロリー消費は少ないはずなんですけど・・・」...

飢餓と相対性で考える、太るメカニズムさんの投稿 2019年10月27日日曜日
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