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代謝
太っている人のほうが、基礎代謝は高かった!
ダイエットの常識として、一般的によく言われるのが、運動で筋力をupさせて、基礎代謝をあげれば太りにくい体になるというのがあります。
そうです。
基礎代謝による消費カロリーは、一日の消費カロリーの60~70%にあたるため、そう言われているのです。(注:仕事の強度により、一日の消費カロリーは異なります)
私は痩せているので、これには疑問をもっていましたが数年前にNHKで参考になる番組がありました・・・
かなり前の放送ですが、
2011年1月5日 放送 ”ためしてガッテン”
「決定版、こんな簡単に痩せちゃいました SP」
ムキムキの「筋肉はつらつチーム」と、ちょっと太めの「痩せられないチーム」の基礎代謝を精密に測定できる研究機関で調べたところ

なんと太目の女性チームのほうが基礎代謝が高いことが判明・・・
アジアンの隅田さんと馬場園さんの基礎代謝も測ったところ、これも馬場園さんのほうが高かったのです。
実は基礎代謝の中で一番多く占めるのが、脳と内臓(心臓や肝臓)であり、筋肉は20%にすぎないのです。
お茶碗半分(80キロカロリー)を消費しようと思うと、その筋肉量は・・・実に約2.8kgのお肉に相当します。

痩せる体質になるには相当の筋肉が必要のようですが、これでは筋肉デブになってしまいます。
そもそも基礎代謝とは、"何もしないときの消費エネルギー"なので、筋肉をつけてもあまり関係ないようです。
このSPでは、実は痩せている人は小まめに動く人である~ということで、「活動代謝」を増やすことが大切である・・・と締めくくっています。
■そもそも基礎代謝について調べると、一般的な計算方法(注)では、年齢による[基礎代謝基準値]に[体重]をかけたものなので

※基礎代謝基準値(wikipediaより)
年齢 | 男性 | 女性 |
18~29 | 24.0 | 23.6 |
30~49 | 22.3 | 21.7 |
痩せている人のほうが基礎代謝が低くなり、太っている人が高くなるのは当然なんです。
35歳で50キロと75キロの男性を比較すると、実に500キロカロリー以上も違います。(体が1.5倍も大きいので、当然と言えば当然の結果です)
22.3 × 50キロ=1115 kcal
22.3 × 75キロ=1672 kcal
(注:他にハリス・ベネディクト式という計算方法もあるようですが、こちらも[体重]が重い人が同様に高くなります)
もちろん、筋力をつけると、この基準値が若干上がるということなのでしょうが・・・
これから判断すると、
痩せている人の方が太りやすく・・
太っている人の方が痩せやすい・・・
ということになります。
"基礎代謝が高いから痩せている”という話は根拠に乏しいと言えます。