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1.「太る」という言葉には2つの意味がある

一般的には、「食べ過ぎ、カロリーの摂り過ぎ」が太る原因であると言われていますが、この理論には大きな欠陥があります。実際には、(1)食べて太る場合と、(2)食べない時により太る体質になる場合(リバウンドで以前より体重が増加するように)があります。太っている人と食べても太れない人の根本的な違い、そして世界的な肥満の問題も、むしろ(2)の問題です。
 

基本体重(Base weight)と飢餓メカニズム

私はこれを説明するために、人には基本的に現状維持的な機能があると考え「基本体重(Base weight)」という用語(概念)を定義しました。

カロリーを多く摂ると太るというのは、図の(b)の部分であるのに対し、「食べない時により太る体質になる」というのは、図の(a)に示すように、基本体重の値そのものがアップすることを示します。

2.人は何故、太るのだろうか?

一説には、人類の遺伝子は数万年~数十万年前に作られたとも言われますが、人間本来の体のもつ機能を考えれば、体脂肪は飢餓(食べれない時)のための蓄えのメカニズムと考えられないでしょうか?

筋肉や脳にしても、使えば減っていく訳ではありません。運動により筋肉に負荷をかけることにより筋力はアップします。勉強することにより、考える力や記憶力はアップします。

つまり人体のメカニズムから考えれば、「食べ過ぎたり、カロリーを摂り過ぎるから太る」という理論とはむしろのはずです。

しかし、この考えは早い段階から研究者から否定された考えだそうです。なぜかと言うと、太っている人はよく食べる人が多いし、アフリカの一部の人は飢えで苦しみ痩せているからです。

ある人は言うでしょう・・・「もし飢餓状態で太るなら、アフリカの人達は太るであろう」と。

3.何をもって飢餓状態と認識しているのか?

ここで問題は「私達の体が、何をもって食べ物がないと判断しているのか?」ということです。
これは私の激瘦せした時の経験に基づくのですが、「栄養の状態が悪いから飢えている」というのではありません。すべての食べ物が消化された状態を体は「食べ物がない」と認識しているのです。逆に、繊維質や油脂、その他の消化されない物質が腸内に残る状態は「食べ物がある」という認識です(これら全てを認識しているのは腸全体、又は小腸であると考えています)。

私はこの完全に食べ物が消化された状態を『腸内飢餓』状態と呼ぶことにしました。

間違ってはいけないのは、これは単なる ”空腹”とは異なります。通常は、丸一日食べることのできない状態でも、私達の腸は7~9m(うち小腸は約6m)と長い為に、その内部に脂質や繊維質、その他の消化されない物質が残ることが多く、その場合、基本体重がアップする理由とはなりません。

それに対し、炭水化物に偏ったバランスの悪い食事やファーストフードなどでは、わずか半日でも完全に消化される場合があります。昔の日本の伝統的な食事が太りにくいと言われるのに対し、アメリカやヨーロッパから入ってきた現代の私達の食事の方が腸の内面から見れば、飢餓状態を作りやすいのです。

4.カロリーベースで考えると、痩せたい人と、太りたい人が逆の事をしている

この腸内飢餓状態をつくりやすくする食べ物が、精製された炭水化物や消化の良い肉・魚などの蛋白質、加工食品などです。炭水化物は水分と一緒に摂ることで、胃の中で膨らみ、食べた物の濃度を薄め消化を早めるからです。

それに対し、野菜・海藻などの繊維質を多く含む食品や、消化の良くない油脂・乳製品などはこれを防ぎます。バランスの良い食事を規則正しく食べている人は太りにくいという所以です。

カロリーベースでダイエットを考えると、油脂などの脂質は1グラムあたり9kcalと高いために、ダイエットをする人は避けがちになります。
さらに食事を抜いて空腹を我慢しようとしますが、それは結果的に基本体重のアップにつながり、より体重を増加させる場合があります。

また痩せている人が太りたいと思う時、食べる量が少なくても高カロリーな揚げ物などを選択しがちになり、また食間で、クッキー・チョコレートなどのお菓子なども食べようとします。しかし、そうすることで、結果的に未消化な食べ物が腸内に常に残り、基本体重がアップすることはなくなります。

この場合(あくまで理論上ですが)、太っている人と痩せている人がお互いに、本来望む事ののことをしていることとなり、両者とも良い結果がでない傾向にあります。
  

5.同じように食べても、太る人と太らない人がいる

もちろん、炭水化物が太りやすい(基本体重をアップさせる意味)と言っても、大盛りのご飯、ビッグサイズのバーガー・インスタントラーメンを食べた全員が太る訳ではありません。

食べる量が少なくても太る場合がありますし、食べる量が多くても太らないこともあります。腸内飢餓を作り易くするためには、最低限4つの要素が必要と考えています。
【関連記事】「腸内飢餓を作り易くする3要素プラス1」

また、同じ様に食べても太る人と太らない人がいるというのを説明するために、『相対性』という言葉を用いました。

例えば、体重80キロのAさんと、体重48キロのBさんが全く同じものを同じリズムで食べたとしても、Aさんの方が太る傾向が強くなります。Aさんの方が胃腸が丈夫と仮定すると、早く食べ物を消化できる人の方が相対的に少なく食べていることとなり、腸内飢餓状態を作りやすいためです。

逆に、胃腸の弱い人や胃下垂の人は、腸の中に未消化の食べ物が残りやすくなり、多く食べても中々太ることが難しくなります。
※「相対性」は別の意味でも使っています。)

6.食事の時刻・回数などが肥満に影響する理由

しっかり朝食

テレビなどの影響もあるでしょうが、バランスの良い朝食はいくら食べても太りにくく、夜遅くの食事は太りやすいと言われます。また朝食を抜いて、1日2食にすると太りやすいとも言われます。

もちろん、これらは全員に当てはまる訳ではありませんが、なぜこの様な傾向が現れるのかも、腸内飢餓のメカニズムをもとに説明ができます。

私達が食べた物は、胃から小腸に送られ、十数時間かけて直腸のほうへと送られます。つまり、食べるタイミングや回数が重要な要素となる訳です。

一日の摂取カロリーや糖質量で肥満原因を考えてしまうと、食べるタイミングや回数は重要な要素ではなくなり、太った原因を『代謝』や『血糖値』などで説明することとなります。私は、これらは極めて不自然だと思っています。

7.遺伝的な要素

 私が考える遺伝的な要素としては、一番大きいのが『消化する能力』です。もちろん後天的にも変化しますが、胃腸が丈夫で早く食べ物(特に脂質)を消化できる人、筋肉質な人は太る傾向が強いでしょう。

もう一つは『性格』です。せっかちでなく、のんびりとした性格の人、食べ物に固執しない人の方が太りやすいでしょう。せっかちで神経質な性格は胃腸の働きにも影響を及ぼしますし、そういう人は小まめに食べ物を食べる傾向があると考えます。


しかし、肥満遺伝子などの直接的に肥満をもたらす遺伝子については、私は基本的に否定的です

「4」で言及した通り、ダイエットで空腹を我慢して努力しているにもかかわらず太ってしまう人がいるのに対し、多く食べても太らない人がいるのは、明らかに理論上逆のことをしている(現在の「カロリー理論」が間違っている)からです。

また「5」でも言及した通り、同じ様に食べても、太りやすい人と太らない人がいるのも、腸内飢餓の出来るメカニズムにより説明ができます。

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■今回の記事はこちら。↓↓ 「寝たきりなのに、食べても痩せるのは?(病院・介護編)」 https://www.futoraba.com/blog/162.html 「ほとんど動いいていないからカロリー消費は少ないはずなんですけど・・・」...

飢餓と相対性で考える、太るメカニズムさんの投稿 2019年10月27日日曜日