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2017.11.28
高カロリー食でも太れないのはなぜ?(痩せたい人、太りたい人が逆をしている。その2)
目次
- 検索キーワードでもう少し調べてみた
- ”食べても太れない人” の3つの理由
- 太る為にすることは理論上は逆
前回の続きで、今回は「太りたいけど、摂取カロリーを増やしても太れない」という人についてです。
まだの方は以下の記事も併せてご覧ください。
「痩せたい人、太りたい人が逆をしているとは?(その1)」
1.検索キーワードでもう少し調べてみた
■「太りたい」という人が検索していると思われるワード
※(注:痩せたいと思う人が「太らない夜食は何だろう?」「食べても太らない物は何だろう?」という意味で、「夜食/太らない」「食べても太らない」と検索する場合もあります。
カロリーの摂り過ぎが太る原因と言われている中で、多くの方が、「太りたいけど、食べても太れない」と悩んでいるのが分かります。
2.”食べても太れない人” の3つの理由
まず、多く食べても「太れない」大きな理由として、
(1)胃腸が弱い
(2)胃下垂である(日本人に多いと言われる)
(3)元々痩せていて、3食キッチリバランスよく食べる人(あるいは痩せの大食い)
(1)(2)はもちろん「体質」と言えますが、分解している訳でも代謝がいい訳でもありません。(私の場合は、胃下垂と胃弱の両方です。)
(1)~(3)に共通することは、消化が遅れ、腸の中に未消化なものが24時間絶えず残ってしまうことです。
私について言うと、食べる量は確かに少ないけど、胃下垂で胃弱であるために空腹になりにくく、下っ腹にもたれ感が常にあります。つまり体としては「食べ物が常にある」という認識であるため、蓄える機能が働かないのです。
食欲もないのに、「太りたい」という思いで無理して食べると、検索キーワードにもあったように『食べても(食べると)痩せる』という状態になってしまいます。これは「痩せるために本当はすべきことは?」として私の勧める『食べるダイエット』の状態になる訳です。
3.太る為にすることは理論上は逆
「カロリーが太る」という考えに基づくと、少しでも太りたい人なら量はガッツリ食べれなくても、出来るだけカロリーの高い物(揚げ物やクッキー・チョコなどのお菓子)などを食べようとします。
(2人共、逆をしている)
また栄養バランスも考えている人が多く、野菜や乳製品など小まめに食べて栄養補給している人が多いと感じます。
しかし、そうすることで腸内には常に未消化な食べ物があり、逆に太りにくくなっていると言えます(基本体重がアップしないという意味)。
痩せている人々が、歳をとっても体型がかわらないのはその為です。
▽太るためにすることは、むしろその逆で、空腹状態(厳密には「すべて消化された状態」)をよりつくることが必要です。
これはダイエットをしている人がリバウンドして以前よりも太ってしまうメカニズムですが、痩せている人は体脂肪が少ないため体力が続かず、食事を抜いたりするのは現実的には難しいと言えます。ですから、消化の良い炭水化物を比較的多くし、脂肪を控える方が現実的にはやりやすいと思われます。
重複しますが、以下(1)~(5)で説明しますね。
(1)消化の良い炭水化物(デンプン)の量は増やしても、脂質はむしろ減らす。
おかずも消化の良いタンパク質(肉・魚など)をベースにする(煮物や親子丼など)。
脂質(油)ももちろん体に必要な栄養素であるが、揚げ物や炒め物は消化を遅らすので、控えめにした方がいい。
(2)間食をできるだけしない
もちろんたまには良いが、少しお腹がへっても我慢し、できるだけ食事をしっかり食べる。
一般に「おやつを食べると太る」と言われるのは、基本体重に戻ることを意味する。これは太る原因ではなく「結果」である。
(3)食事回数は多くしない(2回か3回まで)
食事回数が4回・5回と増えるほど、未消化物が腸内に残りやすくなるので太れなくなる。空腹の時間を長くするために、2回か3回にしましょう。また、夜遅くに食べれば太るというのも間違い。
また、読者からお便りも頂きました。「食事を7回に分けて食べていた」(静岡県、Yさん)
(4)太りたい人こそ、軽い運動(筋肉への負荷運動)をする。
ランニングなどの有酸素運動よりも筋力トレーニングのほうが効果的でしょう。筋肉に負荷をかけることで、体に栄養を摂り込もうとする力がアップします。
(5)繊維質は朝から摂り過ぎない。
夜は普通に食べたとしても、朝からたっぷり摂らない。朝から沢山の食物繊維を摂ると、腸の中に10時間前後残ります。
(注意)これら(1)~(5)は、あくまで私の理論上です。
なぜなら、痩せている人は、胃下垂・胃弱など様々な要因があるので結果が出にくく、一概には言えないからです。痩せすぎの人が太る方が難しいのです。とりあえず、『カロリーの合計』ではないことだけはお伝えしたいと思います。
まとめ
痩せている人が太るためには、私の理論上、基本体重そのものをアップする必要があります。
しかし、食の細い人が摂取カロリーを増やそうとすると、高カロリーの食べ物(脂質系)を食べたり、分散して食べたりして、本来やるべきことの逆になる場合があります。まずは『体脂肪を蓄える体』になってから、その後に食べて太ると考えて下さい。
また見てお分かりの通り、今回紹介したメニューは、"ダイエットに励む人" がやっているプログラムと重なる部分があると思います。脂質(油脂)を減らし、おやつを我慢し、さらに運動をすることは、結果として空腹でいる時間を増やすので、私の理論上は、太りたい人がやるべきことです。